自然河道断面の計算は、教科書の水理学から実務の水理学へ展開するときの第一歩のようなものです。 簡単なんですが知らないとちょっと面倒なので解説しておきます。
基本なのにしっかりと記載されている書籍があまりないです。 水理公式集 に難解に記されているので読んでも良いと思いますが。。。
自然河道断面の平均流速公式
まとめ
- 思ったよりすっきり書けた気がします。ニーズがあれば出典も含めてもう少し詳しく書きます。
- プログラミングする方はわかると思いますが、オブジェクト指向に最適です。練習用にぜひコーディングしてみて下さい。
さらに高みに
それぞれが重い内容なのでニーズがあれば記事を書きます。
- 不等流や不定流計算に用いる場合は、運動量補正係数又はエネルギー補正係数も上式を用いて計算する。
- 実務ではもう少し複雑な方法を用いています。たかだか流速を計算するのに逆行列の計算が必要になります。興味のある方は河道計画検討の手引きに難解に記載されています。
- 径深分割法の他に勾配分割法というものもありますが現在はあまり使われておりません。
- 複断面河道で分割断面法を用いる重要な理由の一つに水位-流量の関係を単調増加関数として取り扱うというものがあります。この話が書いてある文献等は多分ないと思います。初心者には難しいですが井田(1960):広巾員開水路の定常流くらいですかね。
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元データはgithubに Jupyter Notebook Viewer