鉛直二次元流れや三次元流れの解析での格子系について,カーテシアン格子か境界適合格子がいいのかを改めて考えてみました.
河川の解析で境界適合格子を使うことが多い理由
- 水面や河床が極端に変形しないことは大前提ですが,河川流れを決定するせん断力の評価を容易に行える点が大きいことに気付きました.
- 特に河床変動を解く場合はなおさら重要です.なので,長田さんや清水先生等は,境界適合格子を使ってるのかなと思います.
- カーテシアン格子だと格子を十分に小さく取った上で結構強引に取り扱わないと上手くいかないです.
- そう考えると境界適合格子が優位に感じますが,yz平面の地形変動の解析が必要な場合は極端な非直交座標になるので,やはり適用が難しいです.
VOFで小規模河床波が解きたい
そう考えると,カーテシアン格子で解きたいのですが,自由表面はいろいろな論文があるので概ね解けますが,河床変動計算を行う立場としては,せん断力を適切に評価し,小規模河床波までをカーテシアン格子のVOF法(またはlevel set法)でしっかり解けるようになると説得力がでる気がします.
10月になったら頑張ります.
いっその事,レイノルズ応力までVOFで解けないかな...