以下の過去記事のアンサーです。
computational-sediment-hyd.hatenablog.jp
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結論
- 石原先生の論文:流出函数による由良川洪水の解析に示されるとおりである。
- 論文中の「3.基礎式の解析」p.2までを以下に示す。
2.基礎方程式の誘導
貯留量、流入量および流出量の連続式は、
である。
が成立するものとすると、
さらにとすると、
となる。変数分離法により、この常微分方程式を解くと、
ここで、:積分定数である。流出量の式にすると、
ここで、を新たにとする。
次にを設定する。
の時、となるためには、
(最大値を取る時刻)では、流入量と流出量が等しくなるため、
となる。
このような関数形のうち、単純なものとして、を本論中では選択している。
であるのでこれを代入すると、
ここで、,
流域面積をBとすると比流量(単位流域面積当たりの流量)は、
ここで、である。
3.基礎式の解析
次に、を消去する。条件としては単位雨量に対して単位流出流量曲線(以下、論文図―2)を考える。
単位時間当たり、単位雨量が降ったとする。を時間に関して~まで積分すると、単位雨量と等しくなる。
ここで、ガンマ関数の関係である以下の式を用いた。
となる。両辺の単位を合わせるために、係数を乗ずることで、式(9)となる。
%matplotlib inline import numpy as np import matplotlib.pyplot as plt from scipy.stats import gamma x = np.linspace(0,10) gamma_pdf = gamma(a=2.0, scale=1.0).pdf y = gamma_pdf(x) plt.plot(x,y)
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