「一様湾曲水路における三次元流れ構造と河床変動に関する研究」を読みました。
図-7については、合ってないですね。 気になったのは、図-5の流速ベクトルです。
実験値 底面外湾側に流速が偏り、80°~90°付近で流速が落ちているように見えます。
計算値 底面外湾側もそれなりに流速が出ているように見えます。
乱流モデルは、非線形k-εが使われているので、 局所的に合わないのは、境界条件が理由の気もします。 やはり実験水路の壁が難しい理由なのか?
もちろん、流砂量の評価に対する問題もあるので、一概には言えませんが・・・。 (Kovacs・ParkerだとMPM系?)
いずれにしても、流れと土砂の両方に課題があるように思えます。 (外湾が評価できないとなると、蛇行を含めた河道管理が難しい)
謝辞に檜谷先生が入っているのをみると、実験値も生データを使っているようですね。 うらやましい・・・。
課題としても、現実問題としても有用かつ面白いものだと思います。
私のほうは、VOF法やりたいと言った手前、 以下2つのどちらかをやりたいと思っています。
床止め下流の流れ
檜谷先生や内田先生もやられておりますし。
- 静水圧仮定の近似精度が低い。
- 局所洗屈の評価が必要とされている。
- 乱流モデルをどうするかに興味あり。0方程式だと当然駄目なのか?
貯水池の鉛直2次元
これもやってみたいのですが、下記理由により、悩んでいます。
- VOF法で解く意味合いが小さくなる。
- 濁水メインだと、河床変動をあまり考えない。
一方、
- 排砂は非定常性が強く面白そう。
- 巻き上げ部分の勉強になりそう。
とも考えています。
論文やモデルについては、角先生や梅田先生等々いろいろ出ているので、 悩みどころです。