洗掘深予測式は、護岸の根入れ等を河床下へ埋設する構造物を設計する際に必要となります。
洗掘は大きく分類すると、
- 一般的な洗掘:General Scour
- 構造物周り等の局所的な洗掘:Local Scour
になります。
前者は現在の技術では河床変動計算による予測が概ね可能となってきていますが、後者は難しい状況です。
設計では、簡易式を用いることが多いです。
海外でよく使用されている式は、以下のHEC-RASのマニュアルのようなものです。
古典的な式ですが現役です。土方の世界は技術が進歩していないことがよくわかりますね。
これらの式について、以下の論文に詳しく述べられています。(真剣に読む価値はないです。)
ちなみに国内では、 "護岸の力学設計法"を参照すると、 http://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/tech/material/gogan.pdf#page=58 のとおりです。
海外と比較して、過去からの地形変化実績や流況データが入手できることが多いため、これらを活用した予測方法が主となっています。