頭の中の整理です。
流砂、河床変動に関する問題
ダム堆砂
- ダムは 100 年分の堆砂を見込んでつくられている。= 100年後には洪水を貯めることできなくなる。
- ダムの長寿命化のため、堆砂土の除去が必要である。
- 堆砂は概ね計画通りに進んでいる。
- 様々な対策が検討、実施されている。
粗粒化改善、置き土による土砂還元
- ダム下流では上流からの土砂供給が無いため、川底の土砂の粗粒化が進む。
⇒ 粗粒化が進むと粗い土砂のみになるとほとんど動かなくなる。
⇒ 動きがなくなると藻類が繁茂する等水質の悪化が進む。
第25回 関東地方ダム等管理フォローアップ委員会 二瀬ダム 定期報告書より抜粋
- ダム堆砂土砂を下流河道に運んで置き土する土砂還元事業が行われている。
水源地ネットより
河道内の植生
- 河道内でも冠水せずに川底の土砂が動かない期間が続くと植生が繁茂する。
- ダム建設等による土砂供給量・洪水頻度の減少が進むと、川底の土砂の動きがなくなり、河道内の大部分が植生、樹林が繁茂してしまう。
- 過度な植生繁茂は局所洗掘を助長する等のリスクが増加する。
- 川は植生の繁茂、流出を繰り返すことにより多様な生態系を生み出すが、多様性が失われる。= 単調化
高瀬川(左:1961年~1969年、右:2015年)
- 樹林伐採や掘削による対策を行っているが十分とは言えず、抜本的な対策が望まれている。
総合土砂管理
土砂は山から川を通って海に流れている。流域一体となった土砂の動態把握、将来計画の立案が目的がである。
土砂の動きより流域を分割すると次の4領域となり、それぞれで土砂管理目標が示される。
- 砂防領域 :大流出時は貯める、小流出時は流す
- ダム領域:堆砂土を排除
- 河川領域:堆積、浸食が生じないように通過させる
- 海岸領域:土砂が足りない。供給量を増加させる。
- 多くの河川で総合土砂管理計画が検討されたが、明確な目標を示すことが出来ずに頓挫している。
砂利採取
未作成
橋脚周りの洗掘
未作成
https://www.mlit.go.jp/tetudo/content/001425578.pdf
http://www.jgskantou.sakura.ne.jp/report/pdf/20191120_5.pdf
http://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/reports/autonomy/river/autonomy_kasen_02.pdf
参考
リンク
リンク
関連記事
昔書いた記事です。